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CASE STUDY – 豊川市役所 –

情報システム課と教育委員会が共同調達
組織の壁を越え、一丸となってセキュリティ対策に取り組む

クライアントのセキュリティ強化を目的に、ウイルス対策ソフトの一元化要望を叶えたソフォスのセキュリティ対策ソリューション

愛知県豊川市は、市役所や公立小中学校にシンクライアントの導入を推進するなど、常に先進的なIT施策に取り組む地方自治体です。通常、自治体のIT関連調達は、市の情報部門と教育委員会が別々の方式で行うことが多く、それによってシステムなどの導入コストが高くなり、また、保守体制などの問題が生じるケースが大半です。豊川市では、そのような問題を解決するべく、両者が共同で各種IT施策を実行し、諸問題をクリアしています。これは豊川市の大きな特徴となっています。
その豊川市では、クライアントのセキュリティ強化を目的に、ウイルス対策ソフトの一元化を実施しました。
そのソリューションとして豊川市が選定したのが、ソフォスの「Sophos Endpoint Protection Advanced 自治体ライセンス/スクールパックライセンス」です。同製品には、職員定数の費用だけでクライアントの台数制限がなく利用できるという長所があります。このライセンスを導入した豊川市は、ウイルス対策ソフトのコスト削減に成功するとともに、セキュリティ管理工数の低減とライセンス管理の簡素化を実現しました。

以前の課題

情報システム課ではソフトの個別管理でセキュリティ統制に課題

これまで豊川市における庁内のウイルス対策ソフトは、情報システム課が管理する端末については、年度当初に端末総数契約で調達していました。また、各所属の予算で購入する市のネットワークに接続しない端末は、情報システム課では把握していないため、端末を購入する際にウイルス対策のライセンスを購入し、次年度以降はライセンスの更新を各所属で行っていました。
しかし、各所属課ではこれらのライセンスに関する管理ができていないこともあり、市のウイルス対策が一元的に実施できている状況ではありませんでした。結果、情報システム課としてもセキュリティに対する管理が煩雑になり、セキュリティ面での統制が困難な状況が続いていました。
学校では従来の商品も使用台数の制限がなかったため、ライセンス数などの管理面では大きな問題はありませんでした。新しく導入するシンクライアントシステムでストレスなく稼動するのかというのが一番の懸念事項であり、実際、従来のウイルス対策ソフトでは教育系の一部のアプリケーションを利用する際、動作に影響が見られたため、こういった点が解消できることを願っていました。 また、全体としてシンクライアントの導入により、従来のウイルス対策ソフトではサポートしていないサーバOSへの対策も考慮しなければなりません。平成24年度からはシンクライアントを導入することが決まっていたため、これらの課題を解決することを目的に、豊川市はウイルス対策ソフトを全面的に見直すことにしました。

選定理由

幅広いOS対応と定数カウントのライセンス形態を評価

新しいウイルス対策ソフトを比較検討した結果、豊川市が選定したのがソフォスの「Sophos Endpoint Protection Advanced 自治体ライセンス/スクールパックライセンス」でした。今回の取り組みを主導した情報システム課では、ソフォス製品を選んだ理由として「ライセンス形態のメリット」「幅広いOSへの対応」の2つを挙げています。
自治体ライセンスでは職員定数でカウントするという契約形態、一方、スクールパックライセンスは学校数による契約形態であることにもメリットを感じたそうです。どちらもウイルス対策ソフトをインストールするクライアントの台数を問いません。
情報システム課としては今まで、年度途中で端末を増やした場合のウイルス対策ソフトの調達に頭を悩ませていましたが、これにより、追加費用を一切かける必要なくインストールできることで、庁舎内のウイルス対策の統一が可能になります。
学校は従来のメーカーでも学校内制限なしという形態で使用してい ましたが、教職員が個人で所有するPC1台にもインストールでき るというメニューが加わっています。リモートアクセスを行うため の個人パソコンに対してインストールすることができるので、セ キュリティ面での統一が可能になり、安心してリモート接続による 自宅業務を行えるようになったのです。
Sophos Endpoint Protection Advanced は、他社がサポートを していないOSでも利用することができます。豊川市にとって、対 応の幅広さも決め手になりました。課題であった教育系アプリケー ションも問題なく作動しています。
豊川市では平成24年度からシンクライアントシステムの導入を進 めており、平成27年度ですでに庁内の70%、学校の校務環境 100%の整備が完了しています。この整備に併せてセキュリティ製 品の見直しも考え、その選定理由となったのは他事例により順調に稼動しているという点です。新しいシステムの導入を進めるにあ たっては、先進事例を参考にすることは重要です。
製品を選定する上で予算面での調整も重要になりますが、元々従来 製品の更新費用として計上していた予算の範囲内でまかなえたた め、その条件もクリアできました。

今後の予定

ソフォス製品との連携により統一的なウイルス対策を強化

昨今、標的型攻撃のニュースがあとを絶たない状況です。豊川市では、この問題に対処するべく、各種ソリューションの導入を検討しています。その中でも、ウイルス対策ソフトで「疑わしい動作の検知、ブロック」がオプションなしで行えることは、予算確保が厳しい自治体にとってうれしい機能だと感じています。
また、UTMなどのゲートウェイセキュリティ製品も、ソフォスとして販売しており、その製品との連携も今後視野に入れた開発に取り組んでいるそうで、市全体としてウイルス対策を統一的に行えることが、今後につながる最大メリットになっていくと確信しています。

豊川市役所
(企画部情報システム課、教育委員会庶務課)
http://www.city.toyokawa.lg.jp/
1,835人(2014年4月1日現在)
環境
クライアント:4030台
(行政:1460台、教育:2570台)

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